PUMPKINGのSABUによるブログ(日記)

2012年2月7日火曜日

〈アメイジング・グレイス 〉

名曲『アメイジング・グレイス』の誕生秘話と、この曲に支えられながら奴隷貿易廃止のために活動した政治家ウィルバーフォースの半生を描いた、映画。
現代では奴隷貿易は、一般的な価値観としても許される物ではないものだが、この映画での時代では、当然のように奴隷貿易が行われいた。イギリスでは奴隷貿易法と言う、奴隷貿易を違法とするという法律が議会を通過したのに、当時、活動開始から20年かかっている。今の価値観ではあり得ない奴隷制度を法的に無くすのに、当時のイギリスでは20年かかっているんですよ。しかも、それから200年経った今でも、奴隷として働かされている人が世の中には実際いるという報道も見たことがあります。
その時代の、人々の価値観を変えるのが、どれだけ大変かということを改めて感じさせてくれる映画でした。

今、日本では2011.3.11であれだけ大きな地震と津波を経験し、その後の原発事故で今現在も被害が収まらない状態であっても、原子力発電所を撤廃すると言う道に進んではいない現状があります。先日、見た“ヒミズ”で、これは原作そのままの台詞ですが『一度、人生にケチのついた人達は自分を捨ててでも頑張って変えていくしかないと思う‥‥これはほとんど義務だよ』という、台詞がありました。これを聞いた時に、今の日本、エネルギー問題の事が頭に浮かんだんですよ。
僕には、ウィルバーフォースのように政治の中枢で行動をする事は出来ないかもしれない、でも、皆が自分の長所を生かして、家族から、地域から変えていく。楽しく、元気に変えていくキッカケくらいにはなれると思います。アーティストとしての僕の社会的意義がそこにあると感じています。まだまだ、何も出来ていないし、勉強不足な自分に自己嫌悪しがちですが、仲間達と一歩づつ進み続けたいと思う。

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